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一般社団法人場所文化フォーラム設立趣意書(抜粋)

 2003年8月、東京で、後藤健市、(故)前田正尚、吉澤保幸の3名が発起人になり、任意団体場所文化フォーラムを立ち上げ、全国から有志が参加し(全国のYEGやJCのOB,学者、公務員、金融関係者等)、「『場所文化』の創造によって、人々の新たな交流(地方と都市の新たな関係性の確立等)を促し、場所への資金流入と域内での資金循環の新たな仕組みを構築し、場所の自立(経済の活性化とコミットメント人口の増加、持続可能性の確保)を目指す」活動に踏み出すことを決意した

 「地方には何も無いという意識変革を促しながら、場所に埋もれている多様性あふれる価値を再発見し、地域が開きながら、都市との対等・補完の関係を作り、ヒト、モノ、情報の継続的な交流を可能とする新しいお金(志金)の流れを組み込んだビジネスファイナンスモデルを運営し、『場所文化』を磨いていく。そして、全国各地の動きが連動し、地域が元気になり、都市の人々と共に自然との共生、自然の恵みやいのちへの感謝の価値観を取り戻す」、と謳った。

 こうした立ち上げ時の趣旨を一歩一歩具体化すべく、場所文化ツアーの実施(2004年2月~)、食による場所文化創造モデルである「とかちの・・・」のオープン(2007年6月~2014年9月)、志民の連帯の場を創り、新たな文明観を拓く「ローカルサミット/http://localsummit.jp/参照」の開催(第一回2008年7月、2013年までに第六回開催)、各地の食を通じる場所文化の交流のハブとしての「にっぽんの・・・」のオープン(2010年5月~)、さらには、各地へのモデル展開という形で、地域活性化に向けた多様な実践がなされ、地域間連携も活発化している。

 こうしたなか、我々は、これまでの動きを一段と加速させ、「ローカルを磨き上げることで、魅力ある多様なローカルを創り、その各々が真摯に語り合い、新しいつながりを形成していくことで、真のグローバリズムが生まれる」ことを確認しつつ、いのち・共生の暮らし方に基づく、環境生命文明社会の構築を目指さなくては、人類に生き残る余地はないと痛感している。

 そのためには、我々志民が自ら行動を起こし、官とも手を携えて「新しい公共」とでも言うべき共的な動きを全国各地でいわば網羅的に展開し、横連携していくことが極めて重要と考え、任意団体として活動してきた場所文化フォーラムに集う全国の志民を再結集し、その活動を円滑化すべく、財政基盤の拡充を図りながら、各地の動きの情報共有と情報発信の活発化、地域間連携による活動の広範化を実現していくことを目的に、一般社団法人場所文化フォーラムを設立するものである。

 
平成25年12月

発起人一同